需要の検証は、つくる前に終わらせる|確かめる順番

この記事の要点

需要の検証は、課題の有無、支払い意思、届け方の順で確かめます。つくってから検証すると、判断が作ったものへの評価にすり替わり、やり直しの費用が跳ね上がります。

新規事業の検証で最も費用がかかるのは、つくってから「思ったより求められていなかった」と分かることです。この時点では、判断が需要の話ではなく、すでにつくったものへの評価にすり替わっています。

順番を変えるだけで、この費用の多くは避けられます。

目次

確かめる順番

確かめる順番つくるのは、3つが通ってからです。
  1. 01 つくる前 課題は実在するか いまその課題に、どれだけの時間とお金を使っているか。試したことがあるかを聞きます。
  2. 02 つくる前 払う意思があるか 聞くのではなく示してもらいます。事前申込や一部前払いなど、手間のともなう形にします。
  3. 03 つくる前 届け方が成立するか 1件あたりの獲得費用が、1件あたりの利益を超えていないか。概算で構いません。
  4. 04 着手 つくる ここまでで、何をつくるかはかなり絞られています。

つくる内容が絞れていない状態は、まだ検証が終わっていない状態です。

01 課題は実在するか

「あったらいいですね」は、課題が実在する証拠になりません。確かめるのは、いまその課題に、どれだけの時間とお金を使っているかです。

  • いま、その作業に月何時間かけているか
  • そのために、いくら払っているか(人件費・外注費・別のツール)
  • 直近で、どうにかしようとして試したことがあるか

3つ目が特に効きます。試したことがない課題は、優先順位が低い課題です。

02 お金を払う意思があるか

聞くのではなく、示してもらいます。仮の価格を提示して反応を見る、事前申込を受け付ける、先に一部を支払ってもらう。意思表示に手間か費用がともなう形にすると、精度が上がります。

断られた理由は、賛成の意見より価値があります。「高い」なのか「いまではない」なのか「担当が違う」なのか。この3つは対策がまったく異なります。

03 届け方が成立するか

課題があり、支払い意思もあるのに、事業にならないことがあります。多くは届け方の問題です。1件あたりの獲得費用が、1件あたりの利益を超えていないか。この計算は、つくる前でも概算できます。

つくるのは、3つが通ってから

順番を守ると、つくる段階に入ったときには「何をつくるか」がかなり絞られています。逆に言えば、つくる内容が絞れていない状態は、まだ検証が終わっていない状態です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次